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遺品整理は自分でできます。順番は、①借金の有無と相続放棄の期限を確かめる、②貴重品と重要書類を先に確保する、③仕分ける、④ごみは市区町村のルールで出すです。片付けを先にすると、相続放棄ができなくなることがあります。この記事では、自分で進める手順を書き切ったうえで、量・期限・遠方で手間がかかる点を示します。ごみの出し方は、市区町村別のページにリンクしています。
民法第921条第1号は、相続人が相続財産の全部または一部を処分したときは、単純承認をしたものとみなすと定めています(保存行為などは除きます)。単純承認をすると、相続放棄はできません。相続放棄は、自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内に家庭裁判所に申述します(民法第915条第1項)。
どこまでが「処分」にあたるかは、物の価値や行為の内容で判断が分かれます。当サイトで線引きはできません。判断が分かれる以上、借金や保証債務の有無が分かるまでは、価値のありそうな物の処分を保留にして、順番を入れ替えて避けます。
仕分けの前に、片付けの最中に紛れやすい物だけを先に確保します(筆者の整理です)。
先に探して、別にしておく物
| 種類 | 探す場所の例 |
|---|---|
| 預貯金・証券 | 通帳、キャッシュカード、印鑑、証券会社の取引報告書や郵便物。ネット銀行・ネット証券は紙の通帳が無いので、郵便物やメールの履歴、スマートフォンのアプリを見る |
| 保険・年金 | 保険証券、保険会社からの郵便物、年金関係の通知 |
| 不動産 | 登記済権利証(登記識別情報通知)、固定資産税の納税通知書 |
| 借入・契約 | 借用書、ローンの契約書、クレジットカードの明細、賃貸借契約書 |
| 鍵・端末 | 貸金庫や自宅の鍵、携帯電話、パソコン |
財産の全体像の作り方は、相続財産の調査方法と財産目録の作り方にまとめています。預金口座の凍結解除は相続した預金口座の凍結解除と払い戻し手続きで確かめられます。
国民生活センターは、遺品整理で、残しておく遺品と処分する遺品を明確に分けるよう助言しています。自分で進めるときも、部屋ごとに次の4つに分けると、あとで迷いません(筆者の整理です)。
形見分けの渡し方に、法律で決まった手順はありません。相続人の間で、渡した物と渡した相手を書き留めておくと、あとで食い違いが減ります(筆者の整理です)。
遺品のごみは、家庭から出る一般廃棄物です。国民生活センターは、一般家庭から出る廃棄物は市区町村の統括的な責任のもとで適正に処理する必要があるので、不用品は市区町村が案内するルールで処分するよう勧めています。分からないことは市区町村の窓口に問い合わせます。
廃棄物処理法第6条の2第6項は、建物の占有者に、容易に処分できる一般廃棄物はなるべく自ら処分するよう努めること、自ら処分しない一般廃棄物は、適正に分別し、保管するなど、市町村が行う収集・運搬・処分に協力することを求めています。
手順は上のとおりですが、次の3つのどれかが重いと、自分では進みにくくなります(筆者の整理です)。
手間がかかる3つの点
| 重い点 | 何が起きるか | 公表資料にある例 |
|---|---|---|
| 量 | 粗大ごみの収集は、申し込みと日程が市区町村の決まりによる。持ち込むには運搬の手段が要る | 国民生活センターの報告書の事例4は、作業員3人で2トントラック3往復分の遺品を搬出しています |
| 期限 | 賃貸の解約日、売却の予定、空き家の管理の都合で、いつまでに空にするかが決まる | 報告書の事例1は、賃貸の解約が迫るなか、作業日が決まらず困っています |
| 遠方 | 片付けに通う回数が増え、往復の交通費と日数がかかる | 報告書の事例2は、遠方で一人暮らしだった母の家を、地域の事業者に見積もってもらっています |
全部を任せるか、一部だけを任せるかは、見積もりを見て決められます。実家を売る予定があるときは、相続した空き家を売る流れで、片付けを売却のどの段階に置くかを確かめられます。
国民生活センターは、遺品整理サービスでは、料金や作業内容が事業者によりさまざまなので、必ず複数の事業者から見積もりを取るよう助言しています。許可の確認は遺品整理の業者の選び方、トラブルの型は遺品整理の業者のトラブル事例と避け方、料金の内訳は遺品整理の費用の相場にまとめています。
廃棄物処理法第6条の2第6項は、建物の占有者に、容易に処分できる一般廃棄物はなるべく自ら処分するよう努めることを求めています。ただし、相続放棄を考えている間は、価値のある物の処分を控えます(民法第921条第1号)。
法律で決まった手順はありません。貴金属や美術品のように価値のある物は遺産の一部になりうるため、相続人全員で話し合ってから渡すと、あとで揉めにくくなります。
市区町村によります。収集のみで持ち込みを受け付けない市区町村もあります。市区町村別 遺品整理のページで、市区町村ごとの案内を確かめられます。
作業の日と完了日を書面で決めた業者に見積もりを頼む方法があります。国民生活センターの報告書の事例1は、賃貸の解約が迫るなか、作業日が決まらないままでした。
遺品を片付けたあとの相続税は、先に計算機で確かめられます
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